きーたんのブログ

「社会起業家が〈農〉を変える」を読んで、改めて二人の凄さを実感

   

なんとこの本の著者3名のうち2名が何度も仕事でご一緒させていただいているという、親近感を覚えずにはいられないもの。

「株式会社クロスエイジ 代表取締役 藤野直人」
「株式会社坂ノ途中 代表取締役 小野邦彦」

このお二人、ぼくと対して年齢も変わらず、藤野さんは2歳上。小野さんはなんと同い年。
しかし活躍ぶりで言うと、お二人がしっかり大人になっているのに比べたら僕はまだお腹の中でオギャーとも言えないレベル。

クロスエイジの藤野さんからは個別にいろいろなことを本当にたくさんのことを教えていただいていて、農産物のプロデュースのノウハウから金融機関向けの資料作成のことまで本当にいろいろなことを教えていただいてます。(早く恩返しができるようにならないといけないですね…)

坂ノ途中さんとは漂流岡山の考えている理念と異なる部分もあって取引自体はそこまで大きくないのですが、ビジネスモデルとしてはある意味近しい部分も多くあり実際にお互いにお伺いしてお話を聞かせていただいたこともありました。
さらには社員の人材交流ということで坂ノ途中の創業当時から小野さんを支えている平松さんが漂流岡山に来て、数日間一緒に行動しながらいろいろと意見交換させてもらったということもありました。(これについて、ぼくも本当は坂ノ途中さんでいろいろと学ばせていただきたいと思っているのですが「業務に追われて…」というありきたりな言い訳を理由に実現できていません…、9月がチャンスかな?(そもそも受け入れてくれるかな…?)

もう僕なんか学ばせていただいてばかりの2社の代表が書かれている内容はというと…

詳しい内容は是非読んでいただきたいのですが、まず本に書かれている順に簡単にお伝えしましょうか。

坂ノ途中 小野さん
「未来からの前借り、やめましょう」
というコンセプトのもとに、有機農産物の流通を事業の主体として取り組まれています。
安心安全、健康思考というような切り口が多いオーガニック関連のビジネスが多い中、こういう切り口を全面に出しているところはほとんど無いと思います。

確かに漂流岡山が主体としている慣行栽培野菜(いわゆる普通に肥料も農薬も使って作る野菜)は、限られた面積、人的リソースの中で収穫量を最大化させるために肥料や農薬を使うわけですが、適切な量を守らなければ土壌中の微生物が死滅してしまい土が痩せていくという事実はあると思います。
が、実際問題として肥料や農薬を使うことで収益性を高めないと今の市場価格で利益が出せないというジレンマがあります。
この問題はすぐに白黒つく議論では無いです。消費者としてはどちらのことも理解した上で選択してほしいですね。
(一つだけ言えるのは「オーガニック=美味しい」というのは正しい表現ではないと思いますね)

クロスエイジ 藤野さん
もともと若いころから起業を目指していた藤野さん、いろいろな縁があって九州に降り立ち九州で農業ビジネスを始めてます。
ご自身の「経営ノウハウ」や「コンサルティングノウハウ」を武器に、産地とのパートナーシップを図り商品開発まで行っており、それだけでも十分ベンチャー起業として素晴らしい。
でも「上場」という目標に向かって、さらに組織力の強化と育成というところまでされているところが本当に驚かされます。
中小零細企業にとって「人材育成」や「仕組み作り」って後回しになりがちな部分だと思うんですけど、そこをぬかりなくここまで形にされているのが本当にすごい。
もう一度言わせてください、本当にすごい。
そんな藤野さんの足取りを起業当初から今に至るまでのプロセスと気づきをうまくまとめて書かれているのは藤野さんらしいなという印象。

本の内容の濃さはもちろん、個人的にも身近な人の活躍ぶりを普段とは違う「書籍」というカタチで目にすることで改めて自分の刺激になりくだらないことで歩みを止めてちゃダメだな、と強く感じさせられる内容でした。

 

社会起業家が〈農〉を変える:生産と消費をつなぐ新たなビジネス (シリーズ・いま日本の「農」を問う)
益 貴大 小野邦彦 藤野直人
ミネルヴァ書房
売り上げランキング: 234,889

 - 農業のこと ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

ハウス栽培の岡山県産パプリカはかなりレア!

岡山の野菜の特産品といえば、最近は「黄ニラ」が業界内ではだいぶ知名度があがってい …

「有機栽培=野菜が美味しい」というのは間違い

僕が仕事として農業に携わることになって早3年。野菜の流通に携わることでいろいろな …

水耕栽培の難しさを痛感…

農業は収益が安定しないことから、企業参入が難しいとされていますが、昨今は施設栽培 …

もうすぐ岡山の新玉ねぎは最盛期!

一口に新玉ねぎと言っても、全国的にみるとかなり出荷開始時期は異なります。 どうや …

採れたて!旬のかぶが届きました~!!

「かぶ」と一口に言っても、色んな種類のかぶがあるんです。 こういう仕事に携わらな …

イオンが米生産を始めることがなぜ「聖域」を犯すと言われるのか

日本の“聖域”コメ作りにイオン参入へ 農家の葛藤に海外メディア注目 http:/ …

岡山県高梁市のつくね芋を山かけ丼でいただきました!

つくねいもって個人的には馴染みがないな~、って思ってたらどうやらおもに関西で採れ …

減反廃止生き残る農家はどれくらいいるのか…

先日、減反政策廃止のニュースが大々的にとりあげられていました。 http://w …

岡山県のお好み焼き屋さんに朗報!?

今年から「漂流岡山のために」ということでキャベツを数千玉作って頂いてる生産者さん …

岡山の人は全員1度は読んだほうがいい!《吉備国 「農」の風景》

先日、両備ホールディングスのとある方々とお話させていただく機会があったんですが、 …