きーたんのブログ

続・ぼくがダルチザンのセールスマンジーンズ(D1549)を買ってしまった理由Vol.2

      2015/11/22

先週書いたブログが、メーカーさんの公式Twitter(@STUDIODARTISAN)にもリツイートしていただけました。ありがとうございます!

前回の記事を読んでいない方は⇒こちら

前回はセールスマンジーンズのことを知ったところから、商品を購入して裾上げに出したところで話しを終えました。

今回はこのセールスマンジーンズの魅力についてもうちょっと掘り下げていきます。

兎にも角にもコイツのスゴイところは「5種類のデニムを使っている」ということ。

上下

5種類のデニムの特徴はそれぞれ

1.SD-001(右足前面、右足背面、など)
  14oz 左綾 横ネズ

2.SD-101(左足前面、など)
15oz 右綾

3.SD-DO1(左足背面、など)
14oz 右綾 天然藍染

4.SD601-00(右足前ポケ、右足後ポケなど)
14oz 右綾

5.SD601-99(左足前ポケ、左足後ポケなど)
14oz 右綾 トリコロールセルビッジ

まぁこんなこと書いてもさっぱりですよね(^_^;)
デニムに詳しくないけど「ちょっと興味ある」っていう人のために…。

《oz(オンス)》
デニム生地の1平方ヤード当たりの重さを表します。この数字が大きければ大きいほど密度が高く厚手な記事になります。
で、それが何に影響するかというと、丈夫なのはもちろん、なかなか色落ちしにくくなりますし、色落ちする際の濃淡がはっきりします。

《右綾、左綾》
デニム生地の織り方の違いです。

これがSD-001の左綾
左綾2

次がSD-101の右綾
右綾15

ちょっと縮尺が一致してないので分かりづらいかもしれませんが、色が染まっている縦糸が左上がりのものが左綾で、右上がりのものが右綾です。
ちなみに下の写真の方が白い横糸の割合が少なくなっていますが、これが先ほど話した密度もの影響でこうなります。

で、じゃあ右綾と左綾でどう変わるの?という話ですが、実はこれには結構面白い話があって、ジーンズってどちらかというと一般的なのは右綾なんです。Levi’sも右綾の生地でジーンズを作っています。これに対して左綾は少数派なんですが、Leeが左綾なんですね。
ちょっとデニムが好きな人だと、なんとなくLevi’sとLeeで色落ちの雰囲気が違うのに気づくと思うんですけど、Leeの方がタテ落ちが満遍なくでます(表現が難しい…)。

なんで左綾と右綾で色落ちに違いが出るかというと…。
それぞれの生地を図にしてみました!

左と右

デニムに使われる糸って左撚りのものが主流のようで、糸を撚る方向と生地を織る方向が変わってきます。
左綾の方が「撚り」と「織り」が交差することによって生地が締まってより平たい生地になり、右綾は「撚り」と「織り」が並行になるので凹凸のある生地に仕上がります。

ということで、平な生地である左綾の方が満遍なく色落ちするわけです。

《染方》
デニムはインディゴと呼ばれる染料で染められます。
インディゴって色の名前にもなっていますが、実は分子名をもつ物質なんですね。

210px-Indigo.svg

で、そのインディゴなんですが、一般的に使用されるのは合成インディゴという人工のもので、天然の藍からとれるものはコスト面で人工のものと比べると実用的ではありません。

合成インディゴは「ピュアインディゴ」と呼ばれるくらいで純度95%のインディゴ分を含むのに対して、天然藍のインディゴ成分は10%程度のものが多いようです。

天然藍はインディゴ成分が少ないので、デニムにする場合は何度も何度も重ね染めをしなければなりません。ただ、それでも天然物にしか出せない独特の風合いがあるので、デニム以外でも「藍染め」というのは日本に長く伝統技法として伝わっているわけです。

そんな天然藍で染められているのが、SD-D01
右綾天然

これ光の具合とかじゃなくて、さっきまでの写真と同じ撮り方です。
綺麗な色ですね~。

《セルビッジ》
ビンテージデニムの代名詞と言っても過言ではない「セルビッジ」
デニム生地の端(通称:ミミ)なんですが、Levi’sの赤ミミが有名です。

なんでそのセルビッジがビンテージの代名詞かというと、
この部分は旧式力織機で織られたデニムにしか存在しない部分なのです。

・・・旧式力織機…、また分からない単語ですね(^_^;)
まぁ要するに古い織機なんですが、最新の織機と比べて生地を織るスピードがめちゃくちゃ遅いので、大量生産には向きません。
ですが、最新の織機で織ってしまうとスピードが早い分強く糸を引っ張るために、どうしても「ののぺっ」とした生地になってしまいます。
それに比べて旧式のものは織るスピードが遅いので綿糸独特のムラが出るので生地に立体感が残ります。

そう、セルビッジがあるのは決して見た目だけの問題ではなく、生地全体にも影響を及ぼす大事な部分なんです!

ということで、セールスマンジーンズのセルビッジ部分を一気にご紹介!

SD-001のセルビッジは「インディゴブルー」
(ちなみに最初に書いた「横ネズ」というのはこの写真で分かりますが、横糸がネズミ色ということです。)
DSC_4242

次に、SD-101とSD-D01
SD-101のセルビッジは「インディゴブルー」
SD-D01のセルビッジは「赤と緑」
DSC_4243

そして裏方さん
SD-601-00は「インディゴブルー」
写真 2013-12-08 12 23 05

SD-601-99は「赤と青のトリコロール」
写真 2013-12-08 12 23 13

なんとボタンフロントを開けると!
写真 2013-12-08 12 24 01

生地の端にしかセルビッジが無いことを考えると、どれだけコストかけてこのセールスマンジーンズが作られているのかというのがここだけでもうかがえます。

もっと細かいこというと、部分部分で縫い糸の太さや色も違うんですが、もうどうにも収集つかなくなってきたのでこの辺にしておきます。

とにかくこのジーンズ!!

手間暇かかりまくりで大量生産とは程遠いシロモノで、工場側もかなり嫌がるようで一回のロットで100本しか作っていないそうです。

まさにジーンズ好きにはたまらない逸品なわけなんですが、読者の方でご理解いただける人がいるかどうかはいささか疑問です(笑)

もし欲しくなってしまった方、僕が購入したお店は【MORE NETさん】なのでよかったら一緒に色落ち楽しみましょう!

さて、というわけで2013年12月から本格的に履き始めますので、皆さん色落ち具合をお楽しみに~♪

ー追記ー
※MORE NETさん売り切れになってました…、ごめんなさい。
2014年3月8日時点の在庫情報を調べておきましたので参考にしていただければと思います。

【FRISBEE】さんはまだ31〜34inchが在庫ありでレビュー書くと5%OFF

【ROUGS(ろーぐす)】さんでは30inchのみ在庫あり

【EARTH MARKET】さんでは30,32inchで在庫がありました。

 

DSC_4253-horz

ではでは!

 - デニムのこと

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